最期まで自分らしい生活を継続したい方を支えるエフコープのチームケア
「住み慣れた地域で、その人が自分らしく安心して暮らしていくためのお手伝いをする」
エフコープ生活協同組合が大切にしていることです。エフコープ生活協同組合の福祉事業部では、介護サービス(介護保険適応サービス)、しょうがい福祉サービス、子育て支援サービス、介護保険外自費サービス(ふれあいサービス)を福岡県内に展開・提供しています。今回はエフコープの福祉事業所内で、連携して対応を行った事例をご紹介します。
突然の末期がんの診断
60代のJさんは、2人の娘さんを育てあげ、仕事でも活躍する快活な女性でした。ところがケガで入院した際、末期がんであることが発覚し、余命が1年であることを宣告されました。Jさん本人もご家族も大きなショックに見舞われました。
自分らしい生活って
「家族と愛犬と最期まで自宅で暮らしたい」のがJさんと娘さんの強い希望でした。
在宅での生活がスタートし、ヘルパーが毎日通うことから始まりました。
*生協10の基本ケア:第10章は「ターミナルケアをする」となっています。
日々の会話と絶やさない笑顔と感謝
娘さん達の献身的な介護と、それに応えようとするJさんの頑張りは、私たちも驚嘆するほどでした。
最初は寝たきりだったJさんは、車いすを使っての移動や入浴、排せつができるまでに回復しました。
Jさんは笑顔を絶やさず、娘さんたちへの感謝の気持ちを伝えていました。
また、これまでの思い出などを語ってくれました。幸せな記憶がJさんの気力にも繋がったと思います。
活かされる情報共有
ケアマネジャーや訪問看護、訪問介護のスタッフは皆、エフコープのスタッフです。
情報共有が円滑に行えたことで、Jさんが快適に過ごせるよう、環境整備も細かく行うことができました。
支援開始から1年、Jさんの容体が急変しました。
連絡を受けすぐに駆けつけました。数時間後、娘さんや愛犬に見守られながら静かに息を引き取りました。
Jさんと2人の娘さんは残された時間を家族と楽しく過ごすことに全身全霊を注ぎました。
一期一会を意識して行うことで寄り添ったケアができることを、Jさんと2人の娘さんは教えてくれました。
~ Jさん、そしてご家族のみなさま、ありがとうございました ~
エフコープ生活協同組合
採用情報|エフコープ生活協同組合 (fcoop.or.jp)
この記事を書いた人・法人について
弘中都華子さん
介護サービス春日(訪問) 介護福祉士