今日、こども広場にいかない? ~だれもが集える居場所づくり~

手探りの中始めた「こども広場」

奈良県にある協同福祉会「あすならハイツあやめ池」では、2023年7月から毎週水曜日にこども広場をスタートしました。

 おなかをすかしている子
 居場所がないと感じる子
 一人で食べている子

 そんなこどもたちが地域にいれば、
 あすならに気軽に立ち寄ってほしい。
 さらに、子育てをするお母さん、お父さんの
 一息つける場所を作りたい・・・。

そんな思いに、チラシ掲示への協力や、地域の児童委員の方、社会福祉協議会の方からの後押しがあり、元気いっぱいなこどもたちが毎週あすならに足を運んでくれるようになりました。

少しずつ見え始めた「光」

日中はお年寄りのデイサービスとして使用しているフロアに、5時からこどもたちのはしゃぐ声が響きます。
同じ学校で接点がなかったこどもたちも、初めは緊張しつつもご飯ができるまで汗だくになって夢中で遊んでいると、自然と笑顔があふれていました。

また、夏休み期間にこども広場のお手伝いが何かできないかと地域の中学生が来てくれました。家ではお手伝いはしないと話す彼女でしたが、「次は何をしたらいいですか」と野菜を切ったり盛り付けをしたり、洗い物をしたりと、頼れるスタッフの一員になってくれています。

自由に過ごせる場、一緒にご飯を食べる場、普段はできない交流や体験を通して、“また行きたい”と思ってもらえる場所を作っていきます。

だれもが集える居場所づくりを目指して

こども食堂と聞くと、“食べられない子が行くところ”というイメージを持たれます。

また“お金があるのにこども食堂で食事をしている”と批判する人もいます。

しかし、“福祉=恵まれない人のためのもの”という認識は間違っていて、
“福祉=だれもが利用できるもの”でなくてはなりません。

おなかをすかしている子も、一人で食べている子も、居場所がないと感じる子も、そうでない子も、
お母さんもお父さんも、こども広場はだれもが気軽に集える場所でありたいと思います。

地域のこどもからお年寄りまでつながりを作って

こども広場を通して初めてあすならのことを知り、足を運んでくれるこどもたちや保護者の方と、ゆっくりと信頼関係を築いていき、
そして、こども広場の取り組みが地域とのつながりづくりになればと思います。
あすならハイツあやめ池の子ども広場はまだまだ始まったばかりで、模索が続く日々ですが、いつかこどもたちが長寿の方とも隣に座って会話できる場所、こどもからお年寄りまで、だれもが集える居場所づくりを目指していきます!

*社会福祉法人協同福祉会
社会福祉法人協同福祉会採用募集サイト

この記事を書いた人・法人について

大川沙織さん

社会福祉法人 協同福祉会 あすならハイツあやめ池 管理栄養士

奈良市内の事業所であるハイツあやめ池では、通い、泊り、訪問など6つのサービスを展開。管理栄養士がこども広場のほか、地域の高齢者を対象にサロン食事会や買い物バスのなどの地域貢献事業を中心になって運営がんばってます。

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