2024年度・生協10の基本ケア講座♥fromあすなら研修センター
生協10の基本ケアは、2018年から全国の生協の福祉のブランドとして運用・導入・定着に向けた活動が始まり、定期的に「生協10の基本ケア講座」を開催しています。今回は全国13の法人から30名の仲間が集まり開催しました。そして複数の生協の仲間が勇気を出して講師を担っています。
生協10の基本ケア ~私たちの目指す介護~
―わたしの介護、あなたの介護は誰がする?
約45年後の2070年の日本は高齢化率が38.7%に達する見通しで、2.6人に1人が高齢者となる社会です。
人口構造を観る限り、将来は介護職員だけでは介護を担うことは難しくなるかもしれません。
では一体だれが介護を担うのか・・・みんなで真剣に考える必要があります。
年々不足する介護職員、家族の介護力の限界・・・
組合員、職員、そして地域住民の皆さんと一緒に学び合い、早くから介護に備える重要性、自立支援の重要性を確認しました。
-介護を社会のインフラにする。
組合員組織である生協は、組合員さんと生協10の基本ケアの考え方を共有する取り組みを始めています。
全国の市民生協の組合員数は3,000万人と日本の人口の1/4に達しています。これから「生協10の基本ケア」を合言葉に、組合員や地域の皆さんと、この考え方を共有していこうとしています。
-私たちの目指す介護
利用者さんを目の前にすると、ついついお世話をやきすぎてしまうことがあります。「それは利用者にとって本当に良いことなのか。」問い直します。利用者の「できる」力を引き出すのが介護の本質であることを、利用者のなりたい姿を叶えることが私たちの役割であることをみんなで考えていきます。そのくらしの主役はいつでも利用者であることを私たちは忘れてはならないのです。
ーできることを見つけよう。
「時間がかかっても、自分でできること、していることをみつけよう!」「そして利用者の「思い」に耳を傾ける大切さ、介護をする側(介護職員)・される側(利用者)という一方通行の関係ではなく、双方で協力し合う関係をつくろう!」
みんなに呼びかけました。人の可能性を信じ、その人の持つ強みを活かす。時に癒し、時に励まし、粘り強く支える・・誰にとっても大切なことをみんなで確認しています。
介護技術 ~学び・知識を実践にうつす!~
介護というと、介護する人が手をひいたり力をかけることをイメージしませんか?
生協10の基本ケアの考え方は、その人のできること、持っている力を最大限活用する介護です。
動けるかもしれない、立ち上がれるかもしれないという視点を持ち、手をそっと添えるだけ・・・
そんなことが意識できると、生活の中でリハビリを兼ねた動きへと導いていくことができます。
そのためには、知識と技術が必要です。
生涯にわたり心ゆたかにくらす
なじみのある地域で、いつまでも自分らしくずっとくらし続けたい。
そんな誰もがおもう当たり前の願いを実現するために、10の基本ケアはつくられました。
人生終盤となる高齢期に、自分らしく、笑顔で生きる。
私たちにとっても利用者の笑顔は、何よりもの喜び。
生協10の基本ケアを通し「生涯にわたり心ゆたかにくらす」の実現を目指します。
今回の講座講師のみなさん
●今回は以下の法人の皆さんに講座運営にご協力いただきました。
ありがとうございました。
パルシステム生活協同組合連合会https://www.pal-system.co.jp/about/action-policies/assets/pdf/welfare-policy.pdf
福井県民生活協同組合https://www.fukui.coop/care/
生活協同組合コープぎふhttps://www.coop-gifu.jp/fukusi/
社会福祉法人協同福祉会https://asunaraen.or.jp/
生活協同組合コープこうべhttps://www.kobe.coop.or.jp/fukushi/nursing/
エフコープ生活協同組合https://www.fcoop.or.jp/shopping/service/care/
この記事を書いた人・法人について