~みんなが楽しく生き生きと~生協10の基本ケアの取り組み(介護・くらしのレシピ集)

このレシピのポイント

  • 夢中になれることをする(生協10の基本ケア第8章)

  • あたたかい食事をする(生協10の基本ケア第4章)

高齢者というレッテル

歳を重ねると、様々な変化が起こります。
複数の病気を持ったり、身体が思うように動かなくなることがあります。
長年連れ添った配偶者や知人との死別体験等、社会とのつながりが減る傾向もあるでしょう。
家族や周りから「もう歳なんだからできないでしょう?」とか
「いい歳して恥ずかしい」とか「認知症だからできない」等、
安易にレッテルを張られることもあります。

このようなレッテル貼りは、案外知らず知らずのうちに抱きやすい思いなのです。
しかし高齢者の方々の思いは複雑です。
歳を重ねることによる【心の変化】は、身体の変化のように外からわかりにくいのですが、
本人にとっては大きな衝撃があると言われており、
それが、毎日の行動や生きることへの興味や意思にも影響すると言われています。

できることはたくさんある

介護とは「できないことを手伝う」と思われがちですが、それは違います。
できないことの支援もしますが、それだけではなく「できることはご自身でやっていただく」こと、
その方の持っている力・できることに着目し、「工夫しながらできることを増やす」取り組みをしています。
生協の介護では、誰もが楽しく生き生きと在宅生活を送られるよう「生協1 0 の基本ケア 」に取り組んでいます。

具体的な取組について、富山県黒部市牧野にある小規模多機能型居宅介護施設『輝くろべ』では
高齢者の方が参加しやすい調理への参加を進めています。
「私でもできる昼食つくり」への参加は、ご本人が誰かの役に立っている実感が生まれ、
大切な「居場所」になっているようです。

①夢中になれることをする。(生協10の基本ケア第8章)
この活動は、生協10の基本ケアの第8章、「夢中になれることをする」に該当します。
多くの方が、主婦として何十年も家族のために調理をしてきた方。
職員よりも上手に調理する人もたくさんいます(笑)

②あたたかい食事をする。(生協10の基本ケア第6章)
ご自分で調理したあたたかい食事を盛り付ける。
そして仲間と一緒に食事をとることで、自然と笑顔があふれます。
食べることは生きること。みなさん明るく前向きになる姿を目の当たりにします。
この活動は、生協10の基本ケアの第6章に該当しています。

メッセージ

誰もがいつまでも元気で住み慣れた在宅での生活が継続できること・・・心から願っています。
私たちは、その人の持つ「力」を大切にし、「声」に耳を傾け、「想い」に寄り添う介護を実践していきます。

いかがでしょう。
誰もが持つ「得意なこと」「夢中になれること」、お家の中でも実践できます。
ぜひ試してみてください。笑顔があふれるはずです。

とやま生活協同組合人材採用サイト
とやま生活協同組合【公式】求人サイト (toyamaken-coop-saiyo.jp)

 

この記事を書いた人・法人について

小林 守さん

とやま生活協同組合 福祉事業部 福祉事業支援グループ マネージャー

以前は、宅配事業部で仕事をしていました。2022年4月に福祉事業部に着任し、日々勉強の毎日です。 施設で利用者さんと常に真剣に向き合い、ケアを一生懸命頑張っている職員のみなさんにはいつも頭が下がります。また生協10の基本ケアの考え方は強く感銘を受けました。 もっととやま生協の組合員、地域のみなさんにこの生協10の基本ケアを知って頂けるよう頑張っていきます。

おススメの記事