「小規模多機能型居宅介護 リーダーズ」を開催しました!

6月28日(土)、全国から10法人15事業所、28名の管理者&計画作成者が渋谷の日本生協連コーププラザに集合して開催しました。
小規模多機能型居宅介護事業の基本となる利用人数の確保と地域に信頼される自立支援ケア、適切な人員配置、稼働管理、事業所マネジメントを学び、利益を確保できる事業所運営方策を身に付けることが目的です。
第2回(10月16日)を挟み、第3回(2月14日)まで8か月間かけて経営改善に取り組みます。

実践報告 大國 航氏(社会福祉法人 協同福祉会)

社会福祉法人 協同福祉会の大國施設長より「小規模多機能型居宅介護支援事業で15%の収益を確保する」というテーマで力強い実践報告がありました。下記の視点が特に参考になった点です。
①方針を明確にする(ことわらない、ほっとかない、すぐ動く)。
②数(数字)を意識する( 数を増やすことはメリットしかない)。
➂こまめに話し合いを行う( 受けること前提に前向きに話す。力量アップ・信頼アップになることを現場に説明する。月2回サービス主任で新規利用者増のための会議を行う)。
④地域貢献事業を行う(つながり連絡員制度でサポートする)。

赤字だった通所介護事業を看護小規模多機能型居宅介護事業に転換するとともに、上記の取り組みを行い、黒字化に成功されました。ぜひ参考にしたいですね。

講義 宮野 茂氏(株式会社 メディカルケア一光)

株式会社 メディカルケア一光 代表取締役 宮野氏より「小規模多機能型居宅介護事業の在り方」というテーマで講義を受けました。特に参考になった点は下記の点です。
①指標は、平均要介護度は、介護2以上。要支援者の受け入れは2人以内。大きい加算を取得する。
②紹介元は、地域連携室に加え、退院支援ナースとも連携する。居宅介護支援事業は、訪問介護の受け入れ先がなく、小規模多機能型居宅介護事業への相談も増えている。
➂使い放題サービスでなく、自立支援サービスである。「訪問サービス」は15~30分以内で実施し、「通いサービス」は来たい時に来るものである。「泊りサービス」は1か月泊まるサービスでない。
上記のあり方を参考にして、経営改善していきたいですね。

交流会と発表:テーマ:利用登録29名にするには!

実践報告や講義を受けて、グループ毎に、意見交流を行いました。テーマは、「利用登録を29名にするためには?」で、マンダラートシートを活用して、活発に意見交換されました。
意見交流の後で、利用登録29名にするために実践することの発表がされました。
・他法人のグループホームの待機者を小規模多機能型居宅介護事業で受け入れていく。
・職員に方針・数値を明確化する。
・「生協10の基本ケア」実践で長く利用して頂く。
・同法人のケアマネジャーとのつながりを改善したい。
・他業態との連携を強化する。
上記の他、たくさんの行動計画が出されました。

交流会の発表を受けて、宮野氏からは、「片腕を作り、時間をかけて話し合いをしてほしい。」、「困難事例を断った場合、分析し、断る理由を1つ1つつぶしていく。」とコメントを頂きました。

片腕とともに、8か月の実践スタートしていきましょう!

福祉事業マネジメントテキスト公表販売中!

全国コープ福祉事業連帯機構発刊の「福祉事業マネジメントテキスト」の活用法をご提案させて頂きました。ぜひご購入して頂き、今回の「小規模多機能型居宅介護リーダーズ」と合わせて、経営改善の学びの機会を増やしていきましょう!

この記事を書いた人・法人について

一般社団法人 全国コープ福祉事業連帯機構さん

一般社団全国コープ福祉事業連帯機構は、生協と、生協を母体に設立された社会福祉法人が設立し参加する、事業支援団体です。今までも各地の生協、生協を母体とし設立された社会福祉法人等は、それぞれの地域に根差し福祉事業を発展させてきました。それぞれの特長や個性を、お互いに不断に学びあい、生協の介護・福祉を高めていく協同事業を展開している「生協の介護・福祉」の全国ネットワークです。

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