ケアマネジャー・スキルアップ研修を開催しました!
全国コープ福祉事業連帯機構の2025年度研修の一つでもある、ケアマネジャーを対象とした研修を愛知県刈谷市にて開催しました。
全国からケアマネジャー41名が集まり、交流を通じ学び合う機会となりました。
ケアマネジャーは、利用者やその家族の「これからの暮らし」を一緒に考え、支えていく大切な存在です。
今回の研修は、そんなケアマネジャーの「問題を解決する力」を高めるために、愛知と東京の2会場で、それぞれ2日間にわたって開催されています。
講師は、一般社団法人あたご研究所・代表理事の後藤佳苗さんです。
参加者全員が「※インシデント方式」という手法を使って、支援のあり方について深く学びました。
※インシデント方式・・・アクシデントにつながりかねない出来事(インシデント)から、さらに必要な情報を集め、分析して問題解決を行っていく手法。
実際の事例から学ぶ

最初の事例はコープこうべより報告。 事例のテーマは「ご夫婦の望む生活を支援するには?」
研修では、ケアマネジャーとして働いて2年目のお二人が、実際に経験した事例を紹介してくれました。
家族との関わり方に悩んだ事例をもとに、参加者みんなで話し合いました。
「会話のやりとりはどうですか?」「リハビリに対して、本人はどう思っていますか?」などの質問を通して、利用者の気持ちや生活の様子が見えてきます。
講師の進行のもと、利用者や家族の「強み」を見つける時間もありました。
• 家族が元気で、介護に協力的
• 年齢に負けない意欲と体力
• 本人のことを真剣に考えるケアマネジャーがいる
担当のケアマネジャーは最後に、「今のことばかり考えていたけれど、これからのことももっと話していかないといけないと感じた」と振り返りました。

2つ目の事例は、ユーコープより報告。 事例のテーマは「すべての提案がうまくいかない…」
2つ目の事例提供者も、家族や本人との関わり方に悩んでいました。
1つ目の事例と同じように、利用者の「強み」を見つけながら、家族がこれからの生活をイメージしやすくなるような提案を考えました。
• 話しやすい雰囲気をつくろう
• 地域や自治会のサポートを活用しよう
事例提供者からは、「毎月の訪問のときに、もっと話を聞くようにしたい」と、今後の関わり方のヒントを得たようです。
また、講師からは「ケアマネジャー以外にも支援者がいることの大切さ」についても学びました。
グループで話し合いながらスキルアップ
研修では、グループでの話し合いがたくさん行われました。
参加者は、司会や記録係、発表などの役割を経験しながら、情報の集め方や伝え方のコツを学びました。
講師からのメッセージ
講師からは、「知らないことを、知っているふりをして答えるのは、利用者の尊厳を傷つけることにつながります」と語り、ケアマネジャーとしての姿勢の大切さを伝えてくれました。
東京会場の参加者募集中!
この研修は、愛知会場では9月に続編が、東京会場では8月と10月に開催予定です。
高齢化がすすむ社会を支えるために、全国生協の仲間たちと一緒に学びませんか?
ご参加をお待ちしています!
申し込みフォームはこちらです!
https://forms.office.com/r/ka5UkrbFAf
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