様々な相談にのってくれる地域包括支援センターとは?(介護・くらしのレシピ集)

このレシピのポイント

  • 地域包括支援センターは、くらしのよろず相談所、そして気軽に相談できる公的機関です。

  • 介護保険などの公的サービス以外のボランティアや地域で活用できるサービスも紹介しています。

  • 介護やくらしのことで困ったら、あなたの町にも必ずある「地域包括支援センター」をぜひ活用ください!

地域包括支援センターって何?

地域包括支援センターとは、全国の市区町村に設置される地域の介護・医療・福祉などの相談窓口です。対象地域に暮らす高齢者の方や、そのご家族などの様々な相談に乗ってくれます。

ここでは、エフコープ生活協同組合が、春日市より受託し運営する「春日市東地域包括支援センター」の活動をご紹介します。

地域の方々からも、様々な悩みやご相談をいただきます。最近では、以下のようなご相談がありました。

「コロナ禍の影響により、ご家族が実家に数年ぶりに帰省したら、きれい好きだった母だったのに、部屋が散らかっている…。」
「冷蔵庫の中に賞味期限切れの食べ物複数あって心配だけどどうしてよいか…。」
「何度も同じ話を繰り返すようになり会話がかみ合わなくなった…。」
「先々の話だけど、親の事についていざという時はどうしたらよいか…。」
「ネットで高額な商品を購入したようだがどうしたらよいか…。」
「認知症みたいだけど、専門の病院を教えてください…。」

また、民生委員や福祉委員の方からは、「心配なひとり暮らしの高齢者がいるから関わってほしい」
高齢者ご自身からの相談では、「最近歩くのがおっくうになった。福祉サービスについて教えてほしい」等の相談が、連日多方面から届きます。

そこで私たちは、電話やご自宅への訪問により、悩みや心配ごとを伺い、住み慣れたご自宅での生活がより良くなる支援をしています。介護保険制度の公的なサービスのみならず、地域で活用できるボランティア等のサービスを紹介や提案をしています。

介護サービスの利用につながった事例

ある日、民生委員さんより包括支援センターに連絡がきました。

地域のお住いの高齢夫婦のことで、最近ゴミの出し間違いが多く、曜日や袋も理解できない様子だとのことでした。夫は認知症との診断をうけ、妻は重い疾患のため現在治療中とのことで、近くに住むご家族が頻回に訪問して支援しているが、仕事をしており介護負担が大きい様子です。

そこで民生委員さんには、息子さんへ包括に連絡してもらうよう依頼しました。その後、息子さんとお話しし、地域包括支援センターのメンバーがご自宅訪問し、介護保険が利用できるよう申請を代行するとともに、体調管理の必要があり医療サービス(訪問診療・訪問看護)を紹介し、支援に繋がった事例がありました。

まずは介護のことで困りごと、心配ごとがあった時は、自宅の近くには必ずある地域包括支援センターに、お気軽にお電話してください。相談は無料です。

補足:2021年4月より、福岡県春日市の3か所目のセンター開設に伴い、エフコープ生活協同組合が運営しております。

この記事を書いた人・法人について

濱﨑ちひろさん

エフコープ生活協同組合
春日福祉施設 施設長補佐/地域包括支援センター管理者
介護福祉士 主任介護支援専門員

春日市東地域包括支援センター エフコープの福祉ビジョンである「私たちは、最期まで、住み慣れた在宅(地域)でくらし続けられる仕組み(地域包括ケア)をつくります。」をモットーに生活協同組合の強みを活かした組合員同士のささえ合い、助け合いによる各種事業や活動を通して、課題解決に取り組んでいき、地域包括ケアシステムや地域共生社会の実現に一助になればと日々邁進しております。

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