いつやるの? 寝起きでしょ!-健康のはじまりは歯みがきから-(介護・くらしのレシピ集)

このレシピのポイント

  • 口の中の細菌数はウンチと同じ!

  • はみがきは、風邪やインフルエンザを予防ができる。

  • 寝起きのはみがきは、健康維持への近道。

  • 口腔ケアのポイントは歯ブラシ+α

  • みなさんも、朝の新習慣 “寝起きの歯みがき”を取り入れてみよう!

ポイント1:口の中の細菌数はウンチと同じ!(天野敦雄先生の著作より)

口のなかは細菌やウイルスにとって居心地がいい場所。そのため、口のなかにはウンチ数g分と同じくらいの細菌がいるそうです(1)
その中には、虫歯菌の他、風邪やインフルエンザなどのウイルスも存在しています。

 

ポイント2:口腔ケアができればウイルス感染の予防ができる!

口腔ケアは、インフルエンザへの感染リスクを下げることが研究によってわかっています。研究では、口腔ケアができていた人は、
できていない人に比べてインフルエンザの発症が10分の1に抑えられたとなっています(
2)

 

ポイント3:寝起きのはみがきは、健康維持への近道

口のなかの細菌やウイルスは、夜眠って唾液が少ない時に増殖するため、朝(寝起き)が最も多くなります(朝の口臭もこれが原因)。
なので、起きたら歯みがきをすることが大切。カラダの外に細菌やウイルスを出して、カラダを守りましょう。
この習慣を身に着けることが、健康への近道です。

 

ポイント4:口腔ケアのポイント歯ブラシ+α

“歯みがき=歯のブラッシング”と思っている方も多いのではないでしょうか。しかし、ブラッシングでとれる口の汚れはおよそ6割!
デンタルフロスや歯間ブラシを使用すると9割くらいとれることになります(
3)
なので、歯みがきの後には、デンタルフロスや歯間ブラシをプラスしましょう!
また、舌ブラシも口内細菌を減らすことができますので、味蕾を傷つけない程度に取り入れるとよいそうです!

 

みなさんも、朝の新習慣 “寝起きの歯みがき”を取り入れてみよう!

“寝起きの歯みがき”は、五島朋幸先生(歯科医師・新宿食支援研究会・代表)の研修でお聞きして以来、自分でも実践し、効果を実感しています。
風邪やインフルエンザは辛いもの。みなさんも風邪やインフルエンザの予防に朝の新習慣、寝起きの歯みがきを取り入れてみませんか?

 

パルシステムグループは“口から食べる”をささえる研修に取り組んでいます

口腔ケアや食事介助の研修の様子

今回は“健康”を切り口に取り上げた口腔ケアでしたが、口腔ケアは、安心して口から食べるための環境づくりとしての役割もあります。
パルシステムでは、ご利用者のみなさまに安心して口から食べていただくことを支援するため、口腔ケアや食事介助の研修に取り組んでいます。
講師は、外部よりその道の専門家にご依頼をしています。口腔ケアの重要性については五島朋幸先生から、食事介助の技術については小山珠美先生(看護師・口から食べる幸せを守る会®・理事長)から継続的にご指導いただいております。
パルシステムでは、引き続き口から食べることを大切にした研修に取り組んでいきます。

出展

1)長生きしたい人は歯周病を治しなさい (文春新書 1329) 新書  天野 敦雄 (著) より抜粋
2)奥田克爾ほか:平成15年度厚生労働省老人保健健康増進等事業,口腔ケアによる気道感染予防教室の実施方法と有効性の評価に関する研究事業報告書,地域保健研究会,東京,2004.
3)山本他日本歯周病誌1975

この記事を書いた人・法人について

中島早紀さん

パルシステム生活協同組合連合会
総合福祉事業推進室

パルシステムの福祉事業と福祉活動の推進支援の業務を担当しています。パルシステムの“口から食べる”にこだわった小山先生と五島先生の研修は、事務局なのに毎回刺激され、プライベートに取り入れています。

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