2025年度・生協10の基本ケア講座♥ fromあすなら研修センター
生協10の基本ケアは、2018年から全国の生協の福祉のブランドとして運用・導入・定着に向けた活動が始まり、定期的に「生協10の基本ケア講座」を開催しています。今回は全国14の法人から30名の仲間が集まり開催しました。そして複数の生協の仲間が勇気を出して講師を担っています。
生協10の基本ケア ~自立支援で未来をひらく介護~
―加速する人口減少と高齢化

情勢について理解を深めました。
約45年後の2070年の日本は高齢化率が38.7%に達する見通しで、2.6人に1人が高齢者となる社会です。
単身世帯の増加も見込まれる中、将来は家族に介護を担ってもらうことは難しくなるかも知れません。
また、介護職も年々不足しており、介護の担い手をどうするのか・・・みんなで真剣に考える必要があります。
-介護を社会のインフラにする。
組合員組織である生協は、組合員さんと生協10の基本ケアの考え方を共有する取り組みを始めています。
全国の市民生協の組合員数は3,000万人と日本の人口の1/4に達しています。これから「生協10の基本ケア」を合言葉に、組合員や地域の皆さんと、この考え方を共有していく取り組みも行っています。
-私たちの目指す介護

目指す介護についての学習です。
利用者さんを目の前にすると、ついついお世話をやきすぎてしまうことがあります。「それは利用者にとって本当に良いことなのか。」問い直します。利用者の「できる」力を引き出すのが介護の本質であることを、利用者のなりたい姿を叶えることが私たちの役割であることをみんなで考えていきます。そのくらしの主役はいつでも利用者であることを私たちは忘れてはならないのです。
ーできることを見つけよう。
「時間がかかっても、自分でできること、していることをみつけよう!」
そして利用者の「思い」に耳を傾け、介護を受ける側・する側という一方通行の関係ではなく、お互いに協力し合う関係を作ること。
人の可能性を信じ、その人の持つ強みを活かす。時に癒し、時に励まし、粘り強く支える・・誰にとっても大切なことをみんなで確認しています。
介護技術 ~学んだことを実践に移す!~

人間の動作の自然な動きを体感!

自然な動きになるようにそっとサポートです。
介護というと、介護する人が手をひいたり、押したり力をかけることをイメージしていませんか?
生協10の基本ケアの考え方は、その人のできること、持っている力を最大限活用する介護です。
動けるかもしれない、立ち上がれるかもしれないという視点を持つことです。
それが意識できると、人間の自然な動きに沿った介助へと導いていくことができます。
そのためには、知識と技術が必要です。
~自分らしく、心豊かに暮らす~
なじみのある地域で、いつまでも自分らしくずっとくらし続けたい。
そんな誰もが思う当たり前の願いを実現するために、10の基本ケアは作られました。
人生終盤となる高齢期に、自分らしく、笑顔で生きる。
私たちにとっても利用者の笑顔は、何よりもの喜びです。
生協10の基本ケアを通し「生涯にわたり心ゆたかにくらす」の実現を目指します。
今回の講座講師のみなさん

講師の皆さん、ありがとうございました!
●今回は以下の法人の皆さんに講座運営にご協力いただきました。
ありがとうございました。
パルシステム生活協同組合連合会
生活協同組合コープぎふ
社会福祉法人協同福祉会
生活協同組合コープこうべ
エフコープ生活協同組合
この記事を書いた人・法人について