聞こえに不安を感じたら加齢性難聴かも知れません!(介護・くらしのレシピ集)

このレシピのポイント

  • 加齢性難聴は、治りにくい!

  • 認知症になる要因(予防可能な要因)の第一位が「難聴」という研究結果があります!

  • 補聴器は、聞こえ改善に効果的です!

誰でも起こりうる加齢性難聴

70歳以上の方の半数以上が加齢性難聴といわれており、加齢性難聴は誰でも起こりうる症状ですが、現在の医学では治すことが困難と言われています。
加齢性難聴は、「高い音」が聞こえにくくなり、また言葉の聞き取りが悪くなります。
たとえば、「高菜」(タカナ)と「魚」(サカナ)の区別がつきにくくなってきます。
このような症状になると会話に自信がなくなり、友人や近隣の方との交流が減ったり、認知機能が低下したりと日常生活に様々な支障がおきる可能性があります。

 

難聴の可能性がある状況例

みなさんの身の回りの方で、以下のような方がいらっしゃれば、難聴の可能性を疑います。

このような状況を改善する手段として「補聴器※1」が有効です。
「聞こえにくい」と感じたら、まずは耳鼻咽喉科を受診し聴力検査等により補聴器が有効であるか診断してもらいましょう。補聴器は、補聴器専門店、眼鏡店、デパート等の他、お近くの生協でも取り扱いのある所があります。まずはお問合せください。

 

補聴器購入時の事前準備・ポイント

購入の際は次のようなことがおすすめです。

1.利用する目的を決めておきましょう。
補聴器にはいろんな機能があり、種類も豊富です。目的にあった補聴器を選ぶために大切な情報です。
たとえば「外に出かけるときに使いたい」、「お部屋の中で家族と話すときに使いたい」など事前に利用する目的を決めておくとスムーズに購入することができます。

2.家族と一緒に購入しに行く
補聴器の利用方法や保管方法などの説明も多く、判断を求められること場面も意外と多いので、家族と同伴し購入するのが安心です。

3.試聴や返品が可能か確かめておきましょう。
自身の状態に合った補聴器を購入することは大切です。視聴ができるか?不具合などが起きた際に返品可能かどうか?などは事前に確かめておきましょう。

4.予算を決めておきましょう。
かならずしも「高価なものほど聞き取りやすい」というわけではありません。値段で決めるのではなく、自身の予算と状態に合ったものを選びましょう。

まめ知識

~「補聴器」と「集音機」の違い~
・「補聴器」は、使用者の聴力に合わせて音量はもちろん、音質・雑音等の調整も出来る「管理医療機器」(非課税)です。
・「集音機」は医療機器ではなく、既製品のため、聴力に合わせた調整が出来ません。単に音を大きくする機能がメインで、雑音等も大きくなります。

この記事を書いた人・法人について

小林恵子さん

生活協同組合ユーコープ
福祉事業部担当(補聴器事業・福祉用具事業を担当)

生活協同組合ユーコープ福祉事業部で補聴器事業を担当する小林さんは、補聴器販売のプロフェッショナルです。小林さんは、ユーコープの経営基本方針でもある「目の前の組合員のために」を最前線で実践し、とにかく相手の立場に立ち、親身になって話をよく聞き、そして常に最善の提案を行っています。相手が補聴器の購入を希望しても、アセスメント・聴力測定等において補聴器が不要と判断すれば、決して販売せず、最適なアドバイスのみして帰ってきます。こんな小林さんだからこそ、とにかくご利用者からの信頼が厚く、担当したご利用者はみんな小林さんのファンになってしまう、そんな素晴らしい担当者です。

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