加湿器はいつから使いますか(介護・くらしのレシピ集)
このレシピのポイント
① 温低気温が10℃を下回れば加湿器を準備しましょう
② 温度差が10℃以上あるときは衣類で調整しましょう
③ 適正な座位と鼻呼吸で感染予防しましょう
秋は寒い日もあれば、最高気温が20度を超え汗ばむ日もあり、体調を崩しやすくなります。そして季節の変わり目のアレルギー症状から咳が止まらない症状が出る方も多くなります。日によって空気が乾燥して、風邪をひきやすくなる季節。早めに加湿器を準備して使い始めのタイミングを逃さないようにしましょう!
今回は、加湿器の活用に関するレシピです。
1.最低気温が10℃を下回れば加湿器を出しましょう
気温10℃を下回れば、空気中に含むことのできる水分量は、気温20℃と比較して半分になります。
■ご家庭や職場で加湿器を出すタイミングは「最低気温10℃」
空気中の水分量は、朝と昼は大違いです。
(太陽が昇り始める「朝」の湿度は比較的高く、気温上昇と共に「昼」の湿度は下がる傾向)
温度による1平方メートルあたりに含むことのできる水分量
気温 | 水分量 |
10℃ | 9.14m |
20℃ | 17.6m |
(湿度=空気中に含むことのできる水分量の比率)
注意:加湿しないで空気を温めると、湿度がどんどん下がり風邪やインフルエンザ等に感染しやすくなります。
■暖房と加湿はセット
「暖房器具の利用を開始するときは加湿もセット」と覚えておきましょう。
2.温度差が10℃以上あるときは衣類で調整しましょう
寒い時期も、衣類で調整することで身体を整える効果があります。
■着るものを整えないで空調に頼ると、1日の湿度変化も大きくなります。10℃で湿度50%の空気だったのが、室温を20℃に温めると湿度は25%にぐっと低くなります。
■衣類で調整しながら自立神経の働きを活用し、体の季節対応をうながします。
■体を冷やさずに、季節の変化に対応します。
3.適正な座位と鼻呼吸で感染予防しましょう
鼻呼吸は、感染予防において大切な働きをしてくれています。気が付くと、自然に口呼吸をしていることも珍しくありません。そこで自然に鼻呼吸を促す方法に「正しく椅子に座ること」があげられます。下の図をみてチャレンジしてみてください。
■前かがみの適正な座位で口が閉じます
■鼻で体内に入る空気の温度と湿度を調整しています
■鼻で侵入するウイルスや異物を防いでいます
朝晩冷え込んで暖房をつけたくなる時が加湿器を出すタイミング、
「最低気温10℃を目安」に、暖房と加湿器を“セット”に使用を開始します。
みんなで実行し、風邪等の感染予防に努めましょう。
生協10の基本ケア
生協10の基本ケアの考え方は、誰にでも当てはめることができる「くらしのヒント」。
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この記事を書いた人・法人について
安部裕則さん
一般社団法人全国コープ福祉事業連帯機構