「生協10の基本ケア®」 8.夢中になれることをする
このレシピのポイント
「生協 10 の基本ケア ®」は、「生協の介護・福祉」の実践で 培われた「ふつうの生活」を支援するために大切な 10 の取り組みをまとめたものです。
心やくらしをゆたかにする活動は、ちょっとした生活の中にあります。
趣味を楽しんだり、一緒に時間を過ごしたり、興味のあることを始めたり、誰かのために少し手助けをする等、心をゆたかにする活動はとても大切です。
趣味を楽しむ、夢中になることをする
歳を重ねながらも趣味を楽しむこと、何か夢中になることなど、夢中になることは様々です。例えば、趣味や特技、昔の仕事を生かしながら仕事やボランティア活動をする、地域のサロン活動等に参加すること、いままで興味を持っていたことや好きなことに新たに取り組んでいくことなどもあるでしょう。
栃木県にある社会福祉法人ふれあいコープの有償ボランティアの活動では、「困ったな・助けてほしいな」という人と、「助けてあげたいな・誰かの役にたちたいな」と思う人をつなぎ、両者が満足できる仕組みをつくって運用しています。例えば、自営業で日曜大工をたたんだ80歳の男性がスロープを作ったり、亡くなったご主人の荷物の片づけが悲しみで着手できない人に対し、人と話すことが好きな方が想い出話をしながら一緒に片づけてくれたり、依頼者と年齢が同世代の女性を、妹のような感覚を持たれ夢を一緒に叶える活動をしたなど、いきいきと活動されている方のお話しを聞きました。
いくつになってもできることはたくさんあります。夢中になることは、心をゆたかにする活動です。「生協10の基本ケア®」では、介護を受ける方だけではなく、ちょっとした支援をできる方の活動、さらには趣味をきっかけに知り合いをつくること、新たにチャレンジすること、すべての方々のくらしと心をゆたかにする小さな活動を、とても大切に考えています。
このレシピは、本機構に参加するメンバー「生協10の基本ケア®」について考えるプロジェクトを発足し、
まとめたものです。
一般社団法人全国コープ福祉事業連帯機構