気持ちが楽になる介護(介護・くらしのレシピ集)

このレシピのポイント

  • 介護のコツは「ひとりで抱え込まないこと」、「介護される方と介護者間に適度な距離を保つこと」

  • 一人で抱えすぎず、介護をしている方(ケアラー)が一息つける場所「ケアラーズカフェ」などを利用してみましょう。

ひとりで抱え込まないこと。そして仲間をつくろう。

『明るい気持ちで、楽しく介護ができる。』

そうであれば良いのですが、なかなか現実は難しいものです。「介護をする」という状態は、突然様々な問題と共にやってくることが多いので、介護者は精神的にも肉体的にも疲弊してしまいます。

介護のコツは「ひとりで抱え込まないこと」「介護される方と介護者間に適度な距離を保つこと」に尽きると思います。

介護者の精神的な負担軽減の為に、仲間をつくることをお勧めします。「ケアラーズカフェ」は、介護をしている方(ケアラー)が一息つける場所です。

そこへ参加すること自体ハードルが高く負担に感じるかもしれませんが、機会があればぜひ参加してみてください。様々な方が様々な思いで介護と向き合っていることに気付かされると思います。介護自慢をしていた方が、失敗談や辛い思いを話し始めたり、自分のやり方を主張していた方が聞き手に徹したり。形は違っていてもみんな同じように大変で、そこに自分の思いが重なれば、きっと話したいと思える仲間が見つかるはずです。

生活クラブ風の村のケアラーズカフェ

「生活クラブ風の村 流山」のダイニングカフェ「から風流」では、ケアラー(介護者、ケアする人)のための居場所づくりを行っています。
日々の介護の中での悩みや辛い気持ちをわかってほしい、同じような立場の人と話したい、情報交換がしたい…。様々なケアラーの交差点として、ケアに関する講座や介護者のつどいなどを定期的に開催しています。
※新型コロナの感染状況によって開催を中止する場合もあります。

ダイニングカフェ「から風流」は、誰もが気軽に集え、地域の方のアイデアや力で、人と人がつながり、元気になるところです。
火曜から土曜の13:00~16:00は、みんなの居場所「みんなのカフェ」を開いており、こどもたちが宿題をしたり、一人暮らしのお年寄りの方、お友達と自由にお話がしたいなど、どなたでもご利用になれます。
また、子ども支援として「いつでもフードパントリー」に取り組んでいます。コロナでちょっと生活厳しくなってしまったなあと思う方、遠慮なくどうぞ。
※お米や缶詰などをお渡ししています。

この記事を書いた人・法人について

島田朋子さん

社会福祉法人生活クラブ 副理事長/エリアマネジャー
社会福祉士 介護福祉士 介護支援専門員

2000年からコープ生活クラブ 千葉介護ステーションにて訪問介護を開始。 2004年社会福祉法人へ法人格移管後、2007年より特別養護老人ホーム風の村 (現:生活クラブ風の村特養ホーム八街)施設長、2011年より生活クラブ風の村いなげ施設長を経て2019年より教育研修室長の業務に当たっている。  

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