「もっと気軽に外出を!自分の足で歩く生活を続けるために」 ~福祉用具 杖の活用~(介護・くらしのレシピ集)

このレシピのポイント

  • 杖には様々な種類があります。状態にあった種類を選ぶことがとても大切です。

  • 杖の選び方には、杖を利用する人の体のことだけではなく、杖を使う理由、使う場所、日頃の生活の様子に加え、介護をする人の支援状態など、多くのことを考慮することが大切です。

  • 杖はいろんなところで販売していますが、使う人にピッタリ合うよう、福祉用具専門相談員等と一緒に選ぶことがポイントです。

体に合った杖選びで体の負担を軽減

年齢を重ねると、筋肉が落ちたり、何らかの病気により足が不自由になることがあり、歩行時にふらついたり、足腰に痛みがあり、転倒することに不安を感じる人もいらっしゃいます。その結果、あまり動かず外出も億劫となり、お家にいる時間が多くなってしまうことも少なくありません。

でもどうでしょう!お家から一歩外に出てみるととても気持ちいい感じがしますよね。

体の五感がフルに動き出し、一気に心と体がリフレッシュします。そして正しく杖を活用することで、歩行時のバランスが整い安定したり、杖に体重がのることで、痛みを軽減することもできるのです。

ある女性は、変形性膝関節症と診断され、これまでも杖を利用されていました。ところが、以前にもまして膝の痛みがひどくなり、めっきり外出の機会が減っていました。そこで私のところに相談がきて、お体の状態を伺いながら杖を選び直すこととなりました。手のひらにフィットするグリップ(持ち手)と、地面につく面が広く杖の先がゴム製になっている杖を選定。その結果、膝への負担を減り、しっかりと安定した歩行ができるようになり、出かける回数をうんと増やすことができたと大変喜んでおられます。

杖の選び方のポイント

杖の選び方の例:歩行に少し不安のある方(自立歩行が出来る方)

  1. 常に使用:伸縮タイプの一脚杖
  2. 時々使用:折りたたみタイプの一脚杖
  3. より安定した歩行: 多脚杖
  4. 負担を減らせる軽いもの:カーボンやマグネシウム合金素材の杖  

杖の選び方の例:歩行に常に不安のある方(自立歩行が不安な方)

手首の力や握力の弱さをカバー: クラッチ杖

他にも歩行を支える様々な福祉用具があります。気になるかたは、理学療法士や福祉用具専門相談員等に相談してみましょう。相談先がわからないときは、お近くの「地域包括支援センター」に相談してみるとよいでしょう。

こころにふれる介護用品ショップ【は~とらんど】の紹介

は〜とらんど」はコープこうべが神戸市東灘区で運営する介護用品ショップです。

シルバーカーや杖、車いすに介護ベットも!
いろんな福祉用具を「来て、見て、触れて」が体験できる福祉用具ショップです。
専門の相談員がいつも笑顔で安全で安心できるくらしのサポートをいたします。

お近くにお住まいの方は、ぜひご相談ください!

 

この記事を書いた人・法人について

池谷晃さん

生活協同組合コープこうべ
福祉用具 は~とらんど

福祉用具の「は~とらんど」スタッフ。福祉用具専門相談員として23年のキャリアをいかし、「来店された利用者様のニーズをしっかり聞きとり提案すること」をモットーにしています。介護だけでなく障害の制度にも精通しており幅広い方に合った商品提案をします。

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